私は「境界性パーソナリティ(人格)障害」、いわゆる「ガチのメンヘラ」です。【特徴/症状まとめ】
今日は私の病気の話を書きます。
私は、実は、、、、
「境界性パーソナリティ(人格)障害」
です。
今日はそんな自分の病気について、向き合う意味も込めて、境界性パーソナリティ障害についてまとめたいと思います。
この記事は以下のような人向けです。
- 自分って境界性パーソナリティ障害かも?と思った人
- 自分の恋人って境界性パーソナリティ障害かも?って疑問をもった人
- 境界性パーソナリティ障害のパートナーを持つ人
※本記事は医療従事者が書いた記事ではありませんので、内容を確実に保証するものではありませんので、その点ご注意ください。
パーソナリティ障害(人格障害)とは?
パーソナリティ障害とは、ひとことでいうと「パーソナリティに極端な偏りのある人」です。
どんな人間も、パーソナリティに偏りはあります。怒りっぽい人、涙もろい人、笑い上戸の人など、様々なタイプの人間が存在するのは、みんな大なり小なりパーソナリティに偏りがあり、異なるパーソナリティを持つからです。
パーソナリティ障害は、その偏りが極端に出てしまい、生きる上で障害となるレベルまでなってしまう障害です。その極端な偏りのために、自分も他人も苦しめてしまう障害なのです。
パーソナリティ障害である当事者だけでなく、パーソナリティ障害を持つ人と関わる人も苦しむことになります。
このパーソナリティ障害ですが、どのように偏るのかによって、以下の通り分類されます。
A群(奇妙で風変わりなタイプ)
妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)
統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
· B群 (感情的で移り気なタイプ)
境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
· C群 (不安で内向的であることが特徴)
依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)
(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_personality.htmlより引用)
このパーソナリティ障害ですが、「治療不可能なものではない」というのが医学的見解です。
これを「パーソナリティそのものが病的である」と解釈したり、いわゆる「性格が悪いこと」と混同したりしてはいけません。パーソナリティ障害は、心理学的な意味のパーソナリティとも、一般的な意味の「個性」に近いパーソナリティとも性質が異なるものです。この障害は、治療によって徐々に改善することが期待できる精神疾患です。
(https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_personality.htmlより引用)
が、パーソナリティ障害になった側から言うと、非常に治療が難しいと思っています。
もし、パーソナリティ障害を持つ人と出会った場合、それがあなたの大切な人になりうるなら、あなたはその人とのかかわり方には気を付けなればなりません。なぜなら、逆にあなたが病んでしまう可能性があるからです。
逆に、パーソナリティ障害を持つ人と出会っても、その人と深い関係になりたいと望まないのなら、関わらない方があなたは楽に生きれますので、関わらないことをお勧めします。
境界性パーソナリティ(人格)障害の症状
境界性パーソナリティ障害をひとことで表すとすれば「不安定」です。
人間関係、感情、行動、言動、これらが極めて不安定かつ振れ幅が大きいのが大きな特徴です。
わかりやすく、恋人関係で例えます。
気分のよいときは「好き好き(ハート)」のモードで、とにかくあなたを肯定します。しかし、一たび不安になると「殺してやる!」と平気で包丁を向けます。(たとえが極端だと感じるかもしれませんが、これは私が実際に起こした行動の一部です。)
あらゆることが「不安定」かつ「振れ幅」が大きいというのが、境界性パーソナリティ障害の大きな特徴です。
境界性パーソナリティ障害の症状
境界性パーソナリティ障害の症状には色々ありますが、私は以下の3つが特徴的だと思います。
- 気分の波が激しく感情が不安定
- 0か100かの2極思考
- 衝動的な行動
①気分の波が激しく感情が不安定
周囲の人から見て、一番目立つ症状はこれかもしれません。
とにかく、感情が不安定です。
笑っていたと思ったら泣き出し、泣いていたと思ったら怒りだす。好き好き言っていたと思ったら、嫌い、死ねと言い出す。
私は、「まるで嵐のようだ」と彼氏に言われたこともあります。
私からすると、ずっとこんな感じだったので、これが当たり前かと思うのですが、どうやら普通の人からするとそうではないらしいのです。
気分の波が激しいと書きましたが、私の場合は、多くはマイナスの感情に囚われ、抑うつ的な気分でいることが多いです。そのため、抑うつと怒りの中で揺れ動くのがしょっちゅうです。
②0か100かの極端な思考
「無」か「有」か。
「好き」か「嫌い」か。
「敵」か「味方」か。
とにかく、どちらか極端な考え方をします。
これまた自分の事例をあげます。
彼氏がほかの女子としゃべっているところを見かけたときのことです。私はなんで好きでもない女とニコニコ話すのか理解できませんでした。そして、彼氏の前で泣き、怒り包丁を持ち出しました。
「なんでほかの女と会話するの?その女のこと好きなの?私のこときらいになったの?」
「だったら殺す」
※実際は殺していません
普通の人は、彼氏が女と話していたからといって、「自分のことを嫌いになった」なんて思いませんよね。(私は思いますがね。書いていて当時の怒りが沸き上がってきました…)
そして、普通の人はおそらく嫌われたからといって「殺す」という感情を抱くまで到達しませんよね。
私は簡単に到達してしまいました。この時は、脅しという意味ももちろんあったと思いますが、実際に殺意を抱いていました。本当に殺してやろうと思っていたのであります。
境界性パーソナリティ障害はこのように、「極端な感情」を持ち、「極端な思考」をするようです。
③衝動的な行動
さきほどの包丁を持ち出すというのが、いい例ですね。
境界性パーソナリティ障害をもつ人間は、しばしば衝動的に行動します。
買い物依存症・セックス依存症・アルコール依存症・リストカットなど、自己破壊的な行動をとることも珍しくありません。
私はリストカットを経験しています。
死ぬ気がないファッションメンヘラ乙とか言われそうですが、かまってほしくて手首をきるってそれはそれで異常じゃないですか??
なぜリスカをするのかというと、私の場合は
「現状が苦しく感情をうまく処理できない」
+
「周囲の人に興味関心を持ってほしい」
という思いが根底にあるような気がします。
かまってほしくてという思いはあります。

なんで私はこんなに苦しいの?もう死にたい。生きてたくない。
どうせ誰からも愛されない。
人間ですらない、ただのゴミ。生きている価値なんかない。
人に害しか与えない。
だから私は死んだ方がいい。
そういう思いから、リストカットをしていました。(私の場合は回数はそんな多くないけど)
境界性パーソナリティ障害になる原因
境界性パーソナリティ障害になる原因は、主に3つあるらしいです。
①遺伝的要因(もともと境界性パーソナリティ障害的な気質をもって生まれた)
②環境的要因(子供の頃、母親と良好な関係を築けなかったなど)
③経験的要因(いじめや虐待など)
これらの要因が重なり合って、発症すると考えられています。
境界性パーソナリティ障害の頭の中
さて、境界性パーソナリティ障害の頭の中はどうなっているのでしょうか。
なぜ境界性パーソナリティ障害は、「不安定」なのでしょうか。
それは境界性パーソナリティ障害の人が抱える感情たちに起因しています。
- 見捨てられ不安
- 慢性的な空虚感・絶望感
- 無価値感
基本的に、境界性パーソナリティ障害の人の心の中には、これらの感情で埋め尽くされています。
そのため、これらの感情を解消するためなら、ありとあらゆる手段をとります。
それが、リストカット・自殺企図などの自己破壊的行動になったり、恋人への異常な束縛となって、現れます。
見捨てられ不安
見捨てられ不安というのは、その名の通り“見捨てられるかもしれないという不安”です。
なぜこんな感情を持つのかというと、自分は愛される価値のない存在だと思っているからです。愛される価値がないので、見捨てられるかもしれないと恐れているわけです。
そして、境界性パーソナリティ障害の人は、見捨てられ不安という感情から「無関心」をもっとも恐れます。無関心の状態というのは、「嫌い」と思われるよりも、最高に見捨てられた状態だからです。ゆえに、無関心になられるくらいなら嫌われたほうがましと考え、時にはかかわる相手を傷つける行動もとります。
「嫌い」という感情でも、自分に対して向けてくれているならかまわない、そんな思いを持つことすらあるのです。
私も、彼氏に無関心になられるくらいなら「殺意」を向けられた方がましだと思っています。「殺されても彼氏の心の中で傷となって生き続けるのであればそれでもいい」と思っています。
慢性的な空虚感・絶望感
境界性パーソナリティ障害の人は、人生に常に空虚感・絶望感を感じ、抑うつ的です。
- 生きている意味がわからない
- やりたいことがわからない
- 毎日がしんどい
要は、自己イメージというものが不安定なのです。自分がどんな人間で、何をしたくて、どんなことを大切にしているのか自分でもわからないのです。
そのため、常に空虚感・絶望感に囚われているというわけです。
無価値感
無価値感というのは、自分の存在の価値のなさを感じているということです。
境界性パーソナリティ障害の人は、基本的に自己肯定感も自己効力感も自己受容感もありません。
あるのは、「自分は愛されない存在」であるという思いだけです。
自分には生きている価値も愛される価値もない。でも誰か私を愛して。そんな思いを抱えて生きています。
この「自分という存在は無価値である」という感情が、見捨てられ不安を生むので、一番最初に解決すべきはこの感情かもしれません。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、境界性パーソナリティ障害についての知識をまとめました。この記事を読んで、「自分のパートナーって境界性パーソナリティ障害かも?」と思われる方は、一度パートナーにこの記事を見せてみてもいいかもしれません。
また、境界性パーソナリティ障害かもと自分で思う人は、メンタルクリニックに受診してみてください。この病気は、あなた一人で抱えられるものではありません。
間違いなく、あなたのみならず、他人をも巻き込み、傷つけてしまうことになります。人との絆は一度断ち切れてしまったら、もとに戻すことが難しいです。
大事な関係を壊す前に、早く治療に取り掛かることをお勧めします。
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私は境界性パーソナリティ障害と診断されましたが、実感がないです。精神疾患は、目にみえないから自覚するのが難しいと感じます。
まずは自分は病気なのだという自覚を持てたらいいなと思っています。
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