抜け毛の原因・対策・危険な抜け毛の見分け方を解説!【髪の毛が抜けて薄毛になるのが嫌な人必読】

脱喪女したい人向け

この記事のまとめ
  • 抜け毛の種類は「自然脱毛」「異常脱毛」の2つ
  • 男性と女性では、抜け毛の原因が異なる場合がある
  • 抜け毛を放置すると、薄毛の原因に! 早めのケアがまじ大事
  • 抜け毛対策は大きく9つ!

ユミル

最近抜け毛が増えてきた気がする…!という方に、読んでほしい記事です!
20代にして抜け毛がひどくなってきちゃったので、自分で抜け毛について調べてまとめてみました!

抜け毛の種類

抜け毛には、①自然脱毛、②異常脱毛の2種類あります。

前提として、髪の毛は自然に抜けるものです。髪の毛の性質について、日本皮膚科医学会のウェブサイト「皮膚科Q&A」においては、以下のとおり説明があります。

1日におおよそ100本が抜ける一方で、約100本が再生して、ほぼ一定の毛の数が保たれています。また、頭の毛の割合では、約85〜90%が成長期の毛で、10%弱が休止期の毛です。

日本皮膚科医学会のウェブサイト「皮膚科Q&A」

そのため、髪の毛が抜けることを過度に恐れるのではなく、自分の抜け毛が「自然脱毛」なのか「異常脱毛」なのかを見分けることが大切です。

次より、自然脱毛と異常脱毛について、詳しく見ていきましょう。

自然脱毛|ヘアサイクルの中で自然に抜ける毛

自然脱毛とは、ヘアサイクルの中で自然に抜ける毛をいいます。髪の毛は、成長期→退行期→休止期→成長期、と一定の周期を繰り返しています。

日本皮膚科医学会のウェブサイト「皮膚科Q&A」

健康な人の髪の毛は、2~6年のサイクルで抜け落ち、新しい髪に生え変わるものなのです。

自然脱毛で抜ける1日の本数としては、皮膚科医学会が公表しているとおり、約100本が目安です。1日に抜ける本数が100本を超えない限り、自然脱毛の範囲であり、問題ないと考えられます。

異常脱毛|ヘアサイクルの乱れにより自然脱毛以上に抜けてしまう毛

異常脱毛は、ヘアサイクルが乱れ、本来抜けるべき毛以外の髪の毛まで抜けてしまっている状態をいいます。異常脱毛の場合、髪の毛の成長期が短くなり、育ちきらないうちに多くの髪の毛が抜けてしまうのです。

以下のような症状が見られる場合は、異常脱毛である可能性がでてきます。

  • 以前よりも抜け毛が確実に増えた
  • 1日に200本以上抜ける場合
  • 抜けた毛が細くて、弱い

自然脱毛か異常脱毛かを見分ける方法(チェックリスト)

抜け毛が自然脱毛・異常脱毛のどちらであるかは、

①毛根
②毛の太さ
③本数

などから知ることができます。

スカルプD公式サイトには、以下の基準が示されています。

毛根の状態
自然脱毛の髪の毛は、毛根は根本へ行くにつれて次第に白くなっており、マッチ棒のように丸くふくらんでいます。しかし、色が全体的に白い(触るとベタベタする)、色が全体的に黒い、形が尖っている、形にくびれがない、先からしっぽのようなものが出ているというような毛髪は、何らかのトラブルが原因で抜けている可能性があります。

太さ・長さ
自然脱毛の抜け毛には、ある程度の太さがあります。一方、抜けた毛が細く弱々しい、短い場合は、成長の途中で抜けてしまっているサインです。ヘアサイクルに何らかの異常が発生していることを指します。
本数
1日の抜け毛が200本を超えていると、「異常脱毛」の危険性があります。
抜け毛の本数を数えるのは難しいですが、「排水溝に溜まる毛が増えた」、「枕にたくさん髪の毛がついている」、「気がついたらいつも床に髪の毛が落ちている」、ということがあれば通常より抜け毛が増えている可能性があります。

引用元|スカルプD公式サイト

つまり、以下の3つの条件に当てはまる場合、「異常脱毛」の可能性があると考えることができます。

①毛根の状態が健康的でない
②抜け毛が細い・短い
③本数が200本以上

男性の抜け毛と女性の抜け毛の違い

抜け毛(脱毛症)は、男性と女性で、症状の現れ方などが異なります。

ここでは、

男性の抜け毛|男性型脱毛症(AGA)
女性の抜け毛|女性型脱毛症(びまん性脱毛症)

の違い・特徴を解説します。

男性の抜け毛|男性型脱毛症(AGA)

男性の抜け毛は、男性型脱毛症(AGA)と呼ばれます。

男性型脱毛症について、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では以下のように定義されています。

男性型脱毛症とは,毛周期を繰り返す過程で成長期が短くなり,休止期にとどまる毛包が多くなることを病態の基盤とし,臨床的には前頭部や頭頂部の頭髪が,軟毛化して細く短くなり,最終的には頭髪が皮表に現れなくなる現象である

引用元|「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

わかりやすく言い換えると、男性型脱毛症は、「毛の数は減らないのですが、あるときから太く長い毛が再生せずに、大半の毛が細く短い毛(軟毛)に置き換わって(軟毛化)しま」う現象といえます。(日本皮膚科医学会のウェブサイト「皮膚科Q&A」)

男性型脱毛症では、おでこの生え際か頭頂部(又はその両方)の髪の毛が薄くなっていくのが特徴です。

女性の抜け毛|女性型脱毛症(びまん性脱毛症)

男性型脱毛症に対して、女性型脱毛症は、以下のとおり記載されています。

女性では男性と異なり,頭頂部の比較的広い範囲の頭髪が薄くなるパターンとして観察される.発症時期についても男性とは異なり,更年期に多発するようになる12).また後述する男性ホルモン依存性では病態が説明できない場合も有り13),現在では男性型脱毛症より「女性型脱毛症(female pattern hair loss)」という病名を用いることが国際的にも多くなってきている.

引用元|「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

女性型脱毛症では、男性型脱毛症のように頭頂部などの特定の部位が薄くなるのではなく、頭頂部全体の髪の毛が薄くなっていくというのが特徴です。

抜け毛の原因

男女で抜け毛の原因に、差はあるの?

抜け毛の原因となるものは、男女で共通しています。

しかし、どの原因の影響を受けやすいかという傾向は異なり、一般的には男女で以下の傾向があるとされています。

✅男性の場合|遺伝と男性ホルモンが関与するケースが多い
✅女性の場合|出産後や更年期障害等によるホルモンバランスの変化が関与するケースが多い

髪の毛は毛乳頭にある毛細血管から栄養を補給されて成長します。血流が悪くなると成長が鈍り、髪の毛は抜けやすくなります。

そのため、頭皮の血流を悪くするものは、すべて抜け毛の原因となりえます。ここでは、よく言われている頭皮の血流を悪くしがちな原因を10個ご紹介します。

抜け毛の原因

✅加齢
✅遺伝による男性ホルモンの作用

✅過度のストレス
✅生活習慣の乱れ
✅喫煙
✅ヘアスタイル
✅カラーリングやパーマ、整髪料
✅紫外線
✅シャンプーの仕方が間違っている
✅男性ホルモン

加齢

年齢を重ねると、頭皮が老化し徐々に硬くなり、血行が悪くなります。その結果、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなり、抜け毛が増えていきます。

また、毛の太さについても、加齢とともに細くて短い毛の割合が増えていくため、生えている数は変わってない場合でも、パッと見たときの見た目で、抜け毛・薄毛が進行しているように感じることもあります。(もちろん、同じ年齢でも個人差や人種差はあります。)

遺伝による男性ホルモンの作用

男性ホルモンが作用して起こる抜け毛を「AGA|男性型脱毛症」と呼びます。

男性ホルモンが作用すると、頭の毛は薄くなり(軟毛化)、ひげ、胸毛などは濃くなる(硬毛化)という逆の現象が起きます。

AGA発症の原因となる男性ホルモンの作用については、主に遺伝によって決まると考えられています。

そのため、両親や祖父母にAGAの人がいれば、その子孫もAGAを発症しやすいと言えます。

過度のストレス

過度なストレスも、抜け毛の原因となりえます。ストレスが原因となり、ホルモンバランスや自律神経の乱れを引き起こす可能性があるためです。

また、過度なストレスがかかると、抜け毛を超えて、一時的に毛髪が部分的に生えてこなくなることがあり、これを円形脱毛症といいます。短期間で抜け毛が急増しそこから髪の毛が生えてこない場合は、円形脱毛症の可能性があります。

生活習慣の乱れ

過度のストレス同様、「生活習慣の乱れ」も。自律神経の乱れを引き起こし、頭皮の血行を悪化させ、抜け毛を増加させる可能性があります。

喫煙

喫煙は、血液の循環を悪くさせ毛髪に十分な栄養が行き渡らなくなりますので、抜け毛の原因となりえます。

特に、喫煙が習慣となっている方は、血行不良の状態が慢性化してしまい、抜け毛の原因となるのみならず、新しい毛が生えてくることにも悪影響を及ぼし、薄毛を進行させる可能性もあるので、注意する必要があります。

ヘアスタイル

髪の毛を縛ったり、カチューシャをつけたりして、頭皮を引っ張るような状態を長く続けるヘアスタイルをしていると、頭皮の血行が悪化し、抜け毛の原因となります。

また、これが原因でなる脱毛症を「牽引性脱毛症」といいます。髪に負担をかける習慣を改善しないと、抜け毛が増え続ける可能性があります。

カラーリングやパーマ、整髪料

ヘアカラーやパーマを、期間を開けずに繰り返すと、薬剤によって頭皮や髪がダメージを受け、抜け毛の原因となります。

また、整髪料(ヘアワックスやヘアスプレーなど)の使用にも注意が必要です。整髪料を使用したら、丁寧にシャンプーし、頭皮や髪の毛に整髪料が残らないようにする必要があります。頭皮に整髪料などが残っていると、抜け毛の原因となるからです。

紫外線

紫外線も、抜け毛の原因となりえます。

頭皮は、髪の毛でおおわれているため、紫外線によってどのくらいダメージを受けたか分かりにくいです。

しかし、頭皮も「肌」なので、長時間紫外線を浴び続けるとダメージ(乾燥・硬化など)を受け、抜け毛の原因になります。

なお、紫外線は、髪の毛の「キューティクル」も破壊するため、髪がパサつく・髪のコシがなくなるといった問題も引き起こします。

シャンプーの仕方が悪い

シャンプーの仕方が悪いことで、抜け毛の原因となってしまうこともあります。

たとえば、以下のような状態は、正しいシャンプーのやり方とは言えません。

・シャンプーしても、頭皮の汚れを落とせていない
・強く擦りすぎて、ダメージを与えしまう
・しっかりとすすがないで、頭皮にシャンプーが残ってしまう

正しいシャンプーの仕方を学び、頭皮に悪影響を与えないよう注意しなければなりません。

抜け毛への対策と予防法

抜け毛の予防・対策の基本方針は、上述した原因を取り除くことです。

ただ、加齢や男性ホルモンの影響などが原因の場合、自分ではどうしようもないので、AGAの専門クリニックなどの専門家に頼る必要があります。

しかし、ストレスやシャンプーのやり方、紫外線などは自分で解決可能な原因なので、セルフケアを行いましょう。

ストレスを発散する

ストレスが抜け毛の原因となることは、前述のとおりです。過度なストレスを抱え、自律神経などに悪影響を与えないよう、ストレスマネジメントを行いましょう。

ストレス発散の手法を学ぶには、この本が読みやすくておすすめです。

生活習慣(食事や睡眠、喫煙など)を見直す

生活習慣に問題がある場合は、積極的に改善していきましょう。

食事|栄養バランスを考えて食事をとる
睡眠|一日6時間以上は寝る(個人差あり)
喫煙|喫煙をやめる

食事について、髪の主成分は「ケラチン(タンパク質)」であり、ケラチンの合成にはタンパク質や亜鉛、ビタミンAなどの栄養素が必要です。

以下のように偏っている食事をしている場合は、改善していきましょう。

・炭水化物ばかり食べる
・脂肪の多いものばかり食べる
・食事制限ダイエットなどで、そもそも栄養をとらない

睡眠について、睡眠不足になると自律神経のバランスが乱れ、身体を緊張させる交感神経が優位となります。その結果、頭皮の血行などが悪くなり、抜け毛の増加・薄毛の進行を引き起こします。睡眠不足は、頭皮以外にもさまざま悪影響(判断能力の低下など)がありますので、必ず改善しましょう。

睡眠を改善したい人におすすめの本はこちらです。

頭皮マッサージを定期的に行う

頭皮マッサージを行うと、頭皮がやわらかくなる・血行が良くなるといった効果を期待できます。その結果、髪の毛や頭皮に必要な栄養が行き届きやすくなり、抜け毛が改善される可能性があります。

自分でやるのがめんどくさい場合は、頭部マッサージ専門サロンなどもありますので、必要に応じて利用しましょう。

頭皮マッサージにいくと、自分の頭皮は固いのか・セルフマッサージはどうやればいいのかなど、色々教えてくれるので、一度はいってみるのがおすすめです!

紫外線から頭皮を守る

昨今は、髪の毛や頭皮専用の日焼け止めスプレーも販売していますので、頭皮も紫外線から守りましょう。

なお、紫外線は曇りや雨であっても降り注いでいますので、晴天ではなくとも、外出の際は日焼け止めスプレーをするという習慣を身につけましょう。

日焼け止めスプレーがめんどくさい方は、帽子を被るというのでも大丈夫です。

シャンプーの仕方を見直す

シャンプーをした際、

  • 地肌が洗えていない
  • シャンプーの洗い流しが不十分

といった状態の場合、毛穴にシャンプーがつまり悪影響を及ぼし、抜け毛等の原因となる場合があります。

そのため、シャンプーは「正しいやり方」できちんと行う必要があります。

シャンプーの正しいやり方については、「ヘアケア専門店レフィーネ」さんに記載のやり方が参考になります。

1.お湯(シャワー)で十分に洗い流します
まず、髪を十分にお湯(シャワー)で流します。多くの汚れはお湯でとれます。
十分にお湯で汚れを流しておくことによって、少量のシャンプーで洗髪することができます。

2.シャンプーを手のひらにとり、十分に泡立てます
お湯洗いで落ちなかった皮脂や整髪料の汚れをシャンプーで落とします。
シャンプーを手のひらにとり(500円玉程度)、良く泡立てます。
洗顔ネットなどを使ってよりきめ細かい泡にするのがコツです。

3.地肌をマッサージするように洗います
よく泡立ったら頭皮につけて指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗います。
この時に爪を立てて洗うと地肌を痛めてしまいますので、指の腹でやさしく洗うことが大切です。皮脂や整髪料の汚れが強いときはすぐに泡が無くなってしまいますので、一度洗い流したあと再度同じように泡立てて洗ってください。

4.髪の毛は泡でなでるように優しく洗います
髪の内側に指を通して、毛先に向かって滑らせるようにシャンプーの泡を移動させます。
髪の汚れは泡のチカラで十分です。髪をこすったりすることは髪を傷めます。

5.シャンプーをよく洗い流します
シャンプーが髪や頭皮に残らないように、しっかりと洗い流します。
どんなに優しいシャンプーでも、頭皮や髪に残してしまうと頭皮トラブルの原因になりますので、シャンプーが残らないように、すすぎは丁寧に。

6.トリートメント(コンディショナー)を塗布します
一般的に、髪の傷んだ部分を補修するものです。髪に行き渡らせ、特に毛先に十分揉みこんでください。その後に、しっかり洗い流してください。特に髪の生え際にコンディショナーが残りやすいので、きちんとすすぎましょう。
7.髪と地肌をしっかり乾かします
タオルで髪を挟むように優しく水分をとります。次にドライヤーで適度に乾かします。頭皮がいつまでも濡れている状態にしていると、地肌が蒸れてかゆみやフケのもとになりますので、地肌は素早くドライヤーで乾かしてください。

引用元|ヘアケア専門店レフィーネ「正しいシャンプーの仕方」

専門医に相談する

抜け毛の原因が、加齢や遺伝による影響の場合、自分で解決することは不可能であるため、AGA専門クリニック等に相談する必要があります。

薄毛治療は基本的に保険適用でないため、高額になりますが、逆を言えばお金で解決できる問題ということです。

コンプレックスを抱えたまま生きるのはつらいものがありますので、本気で治療したい場合は、AGA専門クリニックに相談にいきましょう。

さいごに|抜け毛を放置するリスク

抜け毛を放置すると、薄毛が進行し、やがてはハゲてしまうリスクがあります。

そのため、抜け毛の段階から早め早めにケアをしていきましょう。

  • 髪がきちんと生えている
  • 髪がサラサラとして若々しい状態である

は、若見えの必須条件です。

逆を言えば、いくら年齢が若くても、

  • 髪が薄い
  • 髪がパサパサである

という状態では、老けて見えてしまいます。

抜け毛は決して放置せず、ケアしてきましょう!