「感謝」の効果的な2つのやり方を分かりやすく解説!【心理学が証明】
●心理的に正しい感謝とは?
●心理的に正しい感謝のやり方2つ
●感謝することの効果
感謝することが「他人を幸せにする効果」だけではなく、「自分自身を幸福にする効果」もあることはよく知られています。
しかし、
感謝をするといっても、「ありがとう」と伝えるだけで言葉が終わって、効果のある感謝を行えている気がしない
という悩みをもったことはありませんか?
今回は、心理的に特に効果が高いと言われている感謝のやり方を解説します。
なお、本記事は、以下の書籍に基づいています。詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
スーパーベターになろう!──ゲームの科学で作る「強く勇敢な自分」 (早川書房)心理的に正しい感謝の種類2つ
スーパーベターでは、心理学的に特に効果が高いとされる感謝のテクニックが2つ紹介されています。
①能動的・建設的な対応(ACR:active conrtractive responding)
②超強力な感謝の言葉(スタンフォード大学式)
本記事では、この2つの感謝のテクニックを解説します。
①最強の感謝「ACR」
まず、ACRからご紹介します。
ACRは「能動的・建設的な対応(active conrtractive responding)」と呼ばれています。
「他者の成功・良い出来事について、積極的な熱意・関心をもって、祝福をすること」をこと言います。
最強の感謝「ACR」の効果
ACRには、以下の効果があるとされています。
- ACRを行う夫婦は(行わない夫婦とくらべて)婚姻関係が長続きする
- 職場でACRが行われている場合、幸福感・協調性が高まる
- 自分の気分が向上し、24時間にわたり、他人の善意に目を向けやすくなる
最強の感謝「ACR」のやり方
ACRのやり方は、以下のとおりです。
①熱烈な関心を示す(相手に100%の関心を向ける/自分のことは話さない/話題を変えない)
②「お祝いの言葉」と「相手の幸せを喜ぶ気持ち」を伝える
③相手と一緒にその経験を蘇らせる(どんな気持ちだった?/どうしてできたの?など)
※感謝する機会に恵まれない場合は、「たんなる楽しみとして、人にお気に入りの経験について訊いてるんだけど、あなたにも訊いてもいい?」と自分から聞き、①~③を実行するのでもOK
②超強力な感謝の言葉
超強力な感謝の言葉とは、スタンフォード大学教授のケリー・マグゴニカル氏が考案したものです。
ただ、「ありがとう」と伝えるのではなく、他の情報をつけくわえて「ありがとう」と伝えることで、感謝の効果が高まります(詳しいやり方は後述します!)。
超強力な感謝の言葉から得られる効果
超強力な感謝の言葉から得られる効果は、以下のとおりです。
- ストレスが減る
- ポジティブな感情が増える
- 24時間の間、他人の善意に目を向けやすくなる
- 24時間の間楽観的傾向・思いやりなどを持ちやすくなる
など
超強力な感謝の伝え方
超強力な感謝の伝え方の手順は以下のとおりです。
①ありがとうと伝える
②あなたのおかげでどんな恩恵があったかを伝える
③相手の苦労を認める
④相手の強さをみつける
⑤最後にまた、ありがとうと伝える
『進撃の巨人』の有名なシーンを例にして解説してみます。
●有名なシーンの画像●
以下はミカサのセリフを、上記の手順に当てはめたものです↓
①ありがとうを伝える:エレン、マフラー巻いてくれてありがとう
②相手からもらった恩恵を伝える:エレンのおかけで、私は生き方を知ることができた
③相手の苦労を認める:エレンは「自分は無力だ」と思っているかもしれないけど、そんなことはない
④相手の強さを認める:エレンは私を助けてくれた。エレンはとても優しい人
⑤最後にまたありがとうと伝える:エレン、私にマフラー巻いてくれてありがとう
どうでしょうか?
実際のシーンと比較してみると、伝える順番は違いますが、ミカサはエレンに超強力な感謝のやり方をしていますね(このあと、エレンはミカサの感謝の言葉によって戦う意志を取り戻します)。
超強力な感謝の言葉を伝えるコツ
慣れるまでは、超強力な感謝の言葉を伝えるときは、ラインやメールなど「考える時間をとれる手段」から行いましょう。
いきなり対面で伝えようとすると、内容の整理ができず混乱しがちです。
そのため、最初はゆっくりと考える時間を設け、伝えるべき内容を整理して伝えたほうがうまくいく傾向にあります。
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