【私的考察】人はなぜ読書しただけで満足してしまうのか?
メンタリストDaiGoさんの
金持ちの88%が毎日必ずしていること【ミリオネアの習慣】
という動画をみた。
それをみて、
人はなぜ読書しただけで満足し、行動につなげられないのか
についての理解が深まったので、落書きとして残そうと思う。
動画の内容要約
まず、動画の内容の要約から。
●金持ちの88%が毎日していることは読書
●ただし、読むのは小説とかの娯楽本ではなく、成功者の本だったり歴史の本だったり、自己啓発・自己改善につながるような本
●読む時間は、毎日30分くらい
金持ちは読書をしている、という事実に驚きは特にない。ただ、毎日30分くらいなのだという点が少し意外だった。
毎日30分を続けるって確かにすごいことだけど、努力して金持ちになった人々はもっとストイックに勉強してるのかと思っていたから。
メンタリストDaiGoさんもこの点をおもしろいと思ったらしく、動画の中で、なぜ30分という短い時間なのかについて考察をしていた。
金持ちの読書時間はなぜ短いのか?
それは、読書で得た知識を「試す」方に時間を使っているから。
知識というのは、試さない(=使わない)と意味がない。というより、金持ちは、自己啓発・自己改善のために、読書をしているという本来の目的を忘れていない。だから、読書時間は短い。
ビジネスの世界で、使い古されている言葉に「手段の目的化」という言葉がある。
金持ちの読書の場合でいえば、
●目的=自己改善・自己啓発
●手段=読書
というわけなのだが、しばしば読書をすること自体が目的と錯覚してしまうことがある。
これが手段の目的化なのだが、要は金持ちは、なぜ読書をするのかという目的をきちんと忘れないで、読書をして知識を得たらそれを現実世界において使うということをし続けている。その結果、金持ちとなる。
つまり、
金持ちは、30分の読書と、読書でえた知識を現実で使ってみるという習慣
があるということ。
ここまでが、メンタリストDaiGoさんのお話。
これ以降は、私がこれらの情報から考えたことです。
考察①人は、読書を自己改善につなげにくい性質をもっている
読書して終わりじゃだめだなんて、正直みんな頭では分かっている。けれども、ついつい読書して満足して終わってしまうことがある。
読書して満足するのは、知的好奇心が満たされてしまったからだと思うが、この知的好奇心が満たされるということが、読書を自己改善につなげることを妨げてしまう。
人は、欲求か満たされると満足してしまう。満足すると、それ以降なにか行動しようという気持ちがなくなる。読書をすることで、好奇心という欲求が満たされると、そこで満足してしまう。だから、人は読書を自己改善のための行動につなげられない。
つまり、人間はもともと、読書を自分の糧にして行動につなげるのが苦手な性質を持っている、ということだと思う。
読書を活かせないのは、自分がバカなせいでも、自分が意思の弱いせいでもない。もともと人間は、読書で得たものを行動につなげにくいという性質を持っているから。
こう考えると、この
読書をしただけで満足してしまう人間の性質
に、いかに対処し、読書を行動につなげていけるか、ということが重要になる。
考察②読書を行動につなげるために、読んだだけで満足してしまわないための対処法
自分なりにどう対応したらよいか考えてみたので、それを発表する。
読書をしただけで満足してないか問いかける
読書し終わったら、自分に、
あなたは読書をしただけで満足してしまっていませんか?
と問いかける。単純だけど個人的には効果あり。
「おっと確かに満足だけしちゃってたわ」と自分の状態に気付けるようになることが第一。
目的を思い出す
「当初の目的=自己改善・自己啓発」を思い出すことも、個人的に有効だった。
なんのためにその本を読もうと思ったのか、読んで何を得たいと思ったのか。章の終わりなどの一定のタイミングで、この章に書かれていたことが、自分の目的にどう活かせるかを考えてみる。
また、目的というと大それてしまうのが少し嫌なのであれば、この本を読もうと思った動機を思い出すというくらいでもいいかもしれない。
なぜ、この本をかったのか、この本を読もうと思った理由は何なのか。これまた章の終わりなどで、自分の動機をふりかえる。
読書を終えて満足してしまいそうになったら、目的や動機にたちかえるという習慣をつけたい。
本から得た学びをメモって復習、そして実践
読書をすると、知的好奇心が満たされて満足してしまうのは先に述べたが、満足してしまうと、内容も忘れてしまう。その結果、読書して得たものは、知的好奇心がみたされたという満足感だけ。
これでは、読書を自己改善につなげられない。
なので、自己改善のための読書には、まず、復習が必須だと思う(夜神月的な天才は除く)。内容を忘れないことが第一。
ただし、ここでの内容を忘れないこととは、本に書いてあることすべてを覚えるのではなく、自己改善につなげるために役にたつ知識だけを覚えるレベルでよい。
そうして、内容を覚えたら、それを無意識でできるようになるレベルに落とし込む。ここではじめて、読書を血肉にできたといえると思う。
読書は、ある意味、スポーツと一緒なのかもしれない。たとえば、バッドの振り方を教わったあとは、まず意識的に教えのとおりの振り方を行う。それを繰り返すと、やがて意識せずとも教えのとおりのバッドの振り方ができるようになっていく。
読書も同じで、本から教わったことをまずは意識的に行い、無意識にできるようになるまでひたすら繰り返すことが、大事だと思った。
−おしまい−
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