【いつまでも若くありたい人の必読書】『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』を読んでみた

私の読書リスト

『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』を読みました。

いままで、メンタリストDaiGoさんのYouTubeをよく見ていて、

●ポリフェノールは体にいい
●HIITがとりあえず最強
●断食(ファスティング)も最強

など、断片的には知っていたアンチエイジングですが、
「じゃあなんでHIITやポリフェノールや断食が体にいいのよ?」
と聞かれるとよくわかっていなかったのです。

そこで、アンチエイジングについて体系的に知識を得たいと多い、『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』を読むことにしました。

メンタリストDaiGoさんのYouTubeをみている私にとっては、もちろん知っている内容もあったのですが、アンチエイジングに関して体系的に理解できて、頭の整理がつきました。

メンタリストDaiGoさんがHIITをしまくって、断食をする理由

がやっと体系的に理解できました。「物事の仕組み」を理解するって大切ですよね。

●見た目だけではなく、身体機能・脳機能もアンチエイジングしたい人
●科学的に信頼性の高いアンチエイジングを知りたい人
●アンチエイジングの仕組みを体系的に理解したい人

は、読んで損しないと思います~。

書籍概要

●タイトル:『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』

●著者:鈴木 祐 (すずきゆう)
サイエンスジャーナリスト。慶應義塾大学SFC卒。ブログ「パレオな男」で、「心理、健康、科学」に関する最新の情報を発信していて、これがめちゃくちゃためになる。メンタリストDaiGoさんの論文調査の協力者でもあるそう。

●ページ数: 320頁

●定価:1,650円(税込)

●発行日:2021年2月3日

目次

まず、この本が提唱する「若返りの仕組み」を説明する部分が「PART1」です↓

PART1 理論編 正しく知る
CHAPTER1 苦痛⇆回復――苦痛と回復のサイクルで若返る

PART2以降では、 実践編では、
●「正しく苦しむ」ためにやるべきこと
●「正しく癒える」ためにやるべきこと

が書かれています↓

PART2 実践編 正しく苦しむ
CHAPTER2 運動――段階的な負荷で、見た目も脳も若返る
CHAPTER3 毒とファスティング――代謝を改善し、細胞レベルで肉体を若返らせる
CHAPTER4 メンタル――「老けるストレス」と「若返るストレス」を分ける

PART3 実践編 正しく癒える
CHAPTER5 栄養素――若返る食事、老ける食事を知る
CHAPTER6 睡眠――今日から始められる薬に頼らない快眠体質づくりとは
CHAPTER7 美肌――世界最高権威も認めた、シンプルながら強力なスキンケア
CHAPTER8 脱洗脳――見た目が若い人の心の持ちようとは?

PART4 ロードマップ編 正しく行う
CHAPTER9 ロードマップ――最短ルートで目標を達成しよう
●標準ロードマップ
●体力向上ロードマップ
●見た目の改善ロードマップ
●脳機能&メンタル改善ロードマップ

この本のメインテーマ

この本は一言でいうと、

金では買えない「若さ」を保つための、科学的に正しい方法

が解説された本です。

著者がサイエンスにめちゃくちゃ詳しくて有名な方であるため、1970年代に発表された論文までさかのぼって、3000超の研究データをまとめるかたちで書かれています。しかも、論文の中から信頼性の高いものを選んでくれているので、多くの人が安心して実践できる「アンチエイジング」の方法が書かれています。

この本を読むと、

●いかに自分が「老ける」生活をしていたのか
●科学的に正しい「若返り」の仕組み

などがわかります。

この本が同じジャンルの他の本と違う部分

この本が、他の健康本と一線を画している、と個人的に思ったのは以下の2点です。

①個人の経験・思想ではなく、科学に基づいた「アンチエイジング」を紹介していること
②「見た目の若返り」だけではなく、「身体機能・脳機能の若返り」も「アンチエイジング」として含んでいること

①について、先ほども書きましたが、科学に基づいているので信頼性の高い手法になっているのがいいです。
個人の経験に基づくアンチエイジングが全く無駄だとはいいませんが、体は一人ひとり違うので自分に合うかどうかがわからないのが難点。この点、『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』は、科学に基づいているので、多くの人が安心して実践できる内容なのがGOODだと思いました。

②については、通常、「アンチエイジング=見た目を若く」に焦点をあてた本が多いんですよ・・・。
見た目の若さは確かにすごく重要なのですが、個人的には、見た目だけ若くても仕方がない。身体機能・脳機能も若く保ち、健康寿命を伸ばしたいのです。
そして、この本は「アンチエイジング=見た目&身体機能・脳機能」という意味でとらえているので、そこがとても気にいりました。

読んだ感想

一番面白かった章はこちら↓

私が一番読んでいて面白かったのは、

PART1 理論編 正しく知る
CHAPTER1 苦痛⇆回復――苦痛と回復のサイクルで若返る

です。

このチャプターには、「人間の体に備わっている科学的に正しい若返り」の仕組みが書かれています。

少しネタバレすると、

体・脳・メンタルに、「適度」な苦痛を与える
↓  ↑
質の高い回復を図る

これが人間が科学的に若返る方法論であり、この仕組みを「ホルミシス」といいます。「ホルミシス」は、1888年にドイツの科学者ヒューゴ・シュルツが見つけた現象であり、「多すぎれば有害だが、少なければ有益に働く作用」のことです。

若返りに「苦痛」が必要という考えが、個人的にとても面白かったです。
いままで「苦痛」ってなんのために存在してるのかな? 苦痛があるメリットってなんかあんのかな?と思っていたのですが、アンチエイジングや身体機能強化のためだったんですね。

筋トレも日常のストレスも、いままでは「苦痛」がしんどくてたまらなかったのですが、「苦痛」のメリットをみつけることができて、ストレスなどに関する考え方が少し変わりました。

苦しいけど、若返っている!!!

と思うと、少しだけ頑張れる気がする・・・。

※なお、この本にも書いてますが、苦痛は「適度」である必要があります。そのため、「適度なストレス→アンチエイジング」になるわけですが、「慢性的なストレス→老化」につながるそうです。苦痛はあくまで「適度に」がポイント。用法容量を守って、自分に苦痛を与えていきましょう。

この本で最も重要だと思った箇所

この本で個人的に一番重要だと思った箇所がこちらです↓

シークレットサービスの訓練は、次のステップで進みます。
 ❶ 曝露:身体機能を高めるために必要な「苦痛」を選び、そのストレスに身をさらす
 ❷ 研究:「苦痛」に対して自分がどう反応したかを観察して書き留める
 ❸ 調整: 自分のストレス反応を分析し、次にどれぐらいまで「苦痛」のレベルを高めるべきかを決める
 ❹ 修正: 適正なストレスレベルに落ち着くように「苦痛」のレベルを変える
 ❺ 休息: ストレスでダメージを受けた心身を回復させる
 ❻ 継続:❶〜❺ をくり返し、少しずつ「苦痛」のレベルをあげる

『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』より引用

※シークレットサービス=アメリカ合衆国大統領の警護を行う執行機関

この本で紹介されている「苦痛→回復=アンチエイジング」という理論は、シークレットサービスでも取り入れられているそうです。ハンターハンターでも、キルアを電気になれさせるために、生まれたころから電流浴びせられていましたよね。ゾルディック家の訓練も、理にかなっていたんですね~。

この①~⑥までの手順を自分でやれれば、「アンチエイジング」が実践できます。そのため、ここが一番個人的に重要だと思ったのでメモ代わりに残します。

読みやすさの評価

この本はとても読みやすい構成です。↓

PART1:「アンチエイジングの仕組み」を説明
PART2:「適量の苦痛を与える方法」を紹介
PART3:「質の高い回復をする方法」を紹介
PART4:「ロードマップ」(=目的にあわせて、読者がどうアンチエイジングに取り組めばいいのかという手順)を提示

普段本を読みなれていない方でも、構成がしっかりしているので、すっと頭に入ってくると思います。

専門用語などは多少出てきますが、本文中できちんと解説したうえで進めてくれるので、知識ゼロからでも全然読めます。中学生くらいでも全然読める(中学生にアンチエイジングはいらんけど)。

以下の悩みを抱えている人は読んで損しないと思います↓

●見た目だけではなく、身体機能・脳機能もアンチエイジングしたい人
●科学的に信頼性の高いアンチエイジングを知りたい人