脱毛に50万つぎ込んだ私が、てんちむ脱毛サロン炎上事件にみる美容脱毛業界の「闇」について解説する

2021年6月29日医療脱毛,脱毛に関する基礎知識

※この記事は、てんちむを誹謗中傷することを目的とした記事ではありません。

ユーチューバーのてんちむが、脱毛サロンの宣伝をした際に、誤解を生むような表現を使っていたことで少し前に炎上しました。

炎上したのはその後のてんちむの対応が悪いなど、広告以外の要素もあるようですが、そもそもてんちむは、企業からこの表現を使ってくださいと言われたものをそのまま使ったということでした。

てんちむが悪いのかどうかとかいうのはYouTubeのコメント欄に書いてもらうとして、このブログでは、「てんちむ脱毛サロン炎上事件からみる、美容脱毛業界の闇」に迫っていこうと思います。

てんちむ脱毛サロン炎上事件とは

てんちむの脱毛サロン炎上事件をしらないひとのために、簡単に内容をまとめます。

  • てんちむがInstagramのストーリーにアップした脱毛サロンのPRにて、「9カ月0円で安心」と書く
  • しかし、実際には9カ月後に請求額42万円を“後払い”するものであり、タダで脱毛ができるわけではなかった
  • 同じくユーチューバーのコレコレがこの件について「悪質だ」と指摘
  • てんちむは「9カ月0円で脱毛ができるとは思ってないですよ」と開き直り、9カ月間無料で脱毛サロンに通えるわけがないので、騙される人はいないと思ったと主張

あとはロコンド社長がでてきて話をややこしくしているとか、炎上事件にはこれ以降の続きがありますが、美容脱毛には関係のない炎上に発展していっている気がするので、ここでは割愛します。

てんちむ脱毛サロン炎上事件では、何が問題だったのか

てんちむ脱毛サロン炎上事件では、

「9カ月0円で安心」

という表現が、実際は、

9カ月分の料金が無料になる

のではなく、

9カ月後に請求額42万円

になるだけだったとのことです。

「9カ月0円で安心」

という言葉だけをとれば、たしかにどちらの意味にもとれますね。

ただ、多くの人はこの表現をみて、

9カ月後に請求額42万円

と受け取ることのでなく、

9カ月分の料金が無料になる

と受け取ることのではないでしょうか。だからこそ、てんちむも誤解を生むとして炎上したんでしょうし・・・。

ここに、美容脱毛業界の「闇」があります。

美容脱毛業界の広告は、このように消費者の「誤認」を狙って、無料カウンセリングに誘い、契約をさせていくためだけにつくられているものが、圧倒的に多いのです。

美容脱毛の広告の「闇が深い」理由

美容脱毛業界は、どうしてこんなにあくどい広告を掲載し、インフルエンサーに広告を頼んでいるのでしょうか(以下は、私なりの考察です)。
一言でまとめるなら、「過激な広告や悪質な広告で人を釣らないともはや集客できなくなっているから」だと思っています。
ではなぜ集客に困っているのか?

それは、↓↓↓

脱毛効果・脱毛にかかる期間ともに、医療脱毛に完全に負けているから

です。
美容脱毛の天敵に、医療脱毛というものがあります。

医療脱毛とは、「医療行為」として「医師」のもとで行う脱毛のことです。医療行為として医師のもとで行うため、医療脱毛で使用する機械は、美容脱毛にくらべて出力が圧倒的に高い=効果も高いです。脱毛のための施術も看護師が行います。

一方、「美容脱毛」とは、医師を必要としないレベルの機械を使用して行う脱毛です。施術も看護師ではなく、ただ美容脱毛サロンで雇用された人が行います。

何が言いたいのかというと、美容脱毛は、医療脱毛の完全なる劣化版なのです。

医療脱毛のほうが、出力が高い機械を使えます。その結果、脱毛効果も脱毛にかかる期間も、圧倒的に医療脱毛の勝利なのです。
ただ、二昔前までは、医療脱毛は美容脱毛よりも金額が高い傾向にあったんです。だから、美容脱毛業界は、医療脱毛よりも安く受けられるといった点で、まだ集客ができました。

しかし、技術の発展などにより、医療脱毛の相場がどんどん下がっていきました。そうなると、価格の面での優位性は、もはや美容脱毛には残っていません。

では、次は何で医療脱毛と戦い、顧客を獲得していけばいいのでしょうか。

それは、「痛み」です。

医療脱毛は、出力が高い機械であるがゆえに、美容脱毛よりも「痛い」のです。そのため、医療脱毛よりも「痛み」なく受けられますという点で、美容脱毛は医療脱毛と戦おうとします。

しかし、またまた技術が発展します。

なんと、医療脱毛業界に、比較的痛みの少ない機械が登場し始めるではありませんか!!!

ここでまた窮地にたたされた美容脱毛。

  • 効果でも負ける
  • 脱毛完了までの期間でも負ける
  • 価格でも負ける
  • 痛みでも優位性が失われつつある

ねぇ!? いったい、美容脱毛はどのように医療脱毛に太刀打ちしていけばいいの!? と美容脱毛は、嘆き苦しみます。

そして、こう思います。

そうだ! 広告しかない!!!

広告で、一見、医療脱毛よりも安い・早いと見せかける広告をうって集客しよう!!!

だって、すべてで負けてんだもん。あたしたちは、もう「広告」、言葉の力を使っていかないと!!!!

これこそが、美容脱毛業界の「闇」です。美容脱毛業界はいまとにかく、生き残りに必死なのです。

美容脱毛業界の闇戦略一覧

これ以降では、私が脱毛を経験した中で、みかけた美容脱毛業界の卑怯な?戦略をまとめておきます。どのサロンかといったことは公表しないため、ソースの画像などははらないですので、ご了承ください。

戦略1:6回〇〇円!で、医療脱毛や他のサロンよりも安いように見せかける。

医療脱毛って、大体5~6回コースで140,000~200,000円くらいの価格設定が多いんです。なぜなら、医療脱毛は5~6回くらいで終わるもしくは満足するのが一般的だからです。(私は毛深いので9回くらいやってますがね!)

これを逆手にとった手法です。
美容脱毛では、「6回○○円!」としますが、この肝心の値段は、医療脱毛よりも安く設定されています。

  • 医療脱毛:6回150,000円!
  • 美容脱毛:6回80,000円!

このように書かれていたら、あなたはどっちのクリニックに行きたいと思いますか??

あれ? 美容脱毛安いやん!!! ってなりません??

でも実際は、美容脱毛が6回で終了することはないです。

医療脱毛6回分の効果を美容脱毛で得ようと思ったら、18~24回くらい通わねばなりません。

つまり、効果で比較すると、

  • 医療脱毛:6回150,000円!
  • 美容脱毛:24回320,000円!

なのです。

でも、医療脱毛と美容脱毛の違いを知らない人がみたら、

  • 医療脱毛:6回150,000円!
  • 美容脱毛:6回80,000円!

こう書かれてたら、美容脱毛のほうが安い! ってなりますよね。

美容脱毛業界の広告は、こうして情報弱者を搾取しにきています。

戦略2:ホームケアできる脱毛器(通常販売価格55,000円相当)もプレゼント!

これも最近みるやり口な気がします。

サロンでも脱毛もできて、ホームケア用の脱毛器までもらえちゃうの!?!? めっちゃお得じゃん!!!!(by情弱)

おいおいおいおい、待て待て。(リヴァイ兵長)

思い出してくれ。

そもそも、毎日毎日、家でムダ毛の処理をするのが嫌だから、脱毛しようって思ったのではなかろうか??

それなのに、家で自分で脱毛をしろとな!?!?

まじで理解不能です。ホームでのケアをなくしたいから、お金を払ってまで脱毛に通っているのに、どうして自分でやらなきゃならないのよ??

ていうか、顧客に家で自ら脱毛させないと行けないレベルの脱毛を提供しているってことですか?? ブーメランやん。

と私はこの広告をみたときに、突っ込みたくなりました。

まとめ:美容脱毛業界の広告には気を付けて!!!

いかがでしたでしょうか。長々と語ってきてしまいましたが、美容脱毛はいまとにかく、顧客を集めるための「広告」づくりに必死なのです。

てんちむ脱毛サロン炎上事件も、このような美容脱毛業界の「闇」から発生した事案だと私は思っています。

これから脱毛する人に伝えたいこと

脱毛を経験してきた身として、これから脱毛する人に伝えたいのは、
インフルエンサーがやっているから安心

といった感じで、思考停止しないでほしいです。

インフルエンサーは、企業案件として請け負っているため、基本的にマイナスな情報は発信しないです。

また、美容脱毛業界の広告は、生き残るために、とにかくあの手この手でなんとか脱毛したい人を釣ろうとしてきます。
こうしたトラップに引っかからないためには、一つのサイトをみて決めるのではなく、必ず複数のサイトを比較してみてみることがおすすめです。

脱毛は、昔よりは安く受けられるようにはなりましたが、依然として高いです。
だからこそ、後悔のない選択ができるよう、美容脱毛業界のトラップを見抜けるようになりましょう。