『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』を読破!筋トレの良さを科学的観点+主観的観点から学べる良書

私の読書リスト

『超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由』を読みましたので、そのレポです。

超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由

学べる!笑える!泣ける!筋肉がつく! 筋トレ系自己啓発書の最高峰  13万部突破のベストセラー「筋トレが最強のソリューションである」が超パワーアップ!

健康 ダイエット メンタルヘルス
アンチエイジング 仕事力UP…etc
筋トレ=最強のソリューションを最新の科学的エビデンスで実証します!

筋トレの力で自分に課されたハードルを飛び越え、人生を切り開いた6人の完全実話ルポ漫画も収録!

この本がとにかく言いたい唯一のこと

この本の言いたいことは一つです。

それは、
筋トレは強靭!!無敵!!最強!!(海馬社長風)

ということです。この主張を、科学的見地と著者の体験的見地から語ります。

抑うつなどのメンタル的悩みやモテたいという欲望、あらゆる問題はすべて「筋トレ」によって解決できる!というのがこの本の要旨です。
この本のいいところは、ただ著者の体験的観点から「筋トレ!筋トレ!とにもかくにも筋トレ!」と、まるで脳みそが筋肉であるかのような主張をただ語るのではなく、最新の科学的見地を用いて「筋トレの有効性」を証明しつつ、こちらの筋トレへの意欲・興味・モチベーションを高めてくれる点です。

会話調で語るので、さらっと読めます。私がこの本に費やした読書時間は、1時間くらいです。わりとさらっと読み流すところは読み流していたかも(笑)

ちなみに、この本の語り手は二人います。

一人は、Testosteroneさんです。この人は、いわゆる”筋肉バカ”(ごめんなさい)で、とにかく筋トレ!筋トレ!筋トレ最高~~!!!っていう人です。の体験談に基づいて、筋トレがいかにいいかを主観的に伝えてくれる役割を果たします。

そして、二人目が久保孝史さん。この人は、スポーツ科学の研究者です。この本においては、筋トレに関する最新の研究を紹介することを通して「筋トレの有効性」を教えてくれます。
「Testosteroneさんの主観的見解」だけだと自己啓発臭が高くて嘘くさくなってしまいますし、かといって「久保さんの科学的見解」だけだと難しくて私のようなバカは飽きてしまうのですが、二人の共著とすることによって、それらのお互いのデメリットを打ち消す最高の本となっています。

この本を読むべき人

この本をお勧めしたいのはこんな人です。

  • 筋トレのモチベーションを高めたい人
  • 筋トレによって自分を変えたい人
  • 筋トレのすばらしさを、主観的立場・科学的見解から知りたい人
  • 人生の閉そく感がしんどい人

筋トレに興味がある人以外にも、人生の閉そく感や抑うつ感を持っている人にこそ、ぜひ読んでほしいです。

Testosteroneさんの考え方が私にはない発想ばかりで、今までの価値観を見直すきっかけになりました。(詳細はのちほど語ります)

これはおそらく、Testosteroneさん自身が人生のどん底を経験したからこそ、至れた発想なのだと思います。

なので、筋トレに興味がある人ではなく、「毎日がつらい」「生きるのがつらい」といった思いを抱えている人にこそ、読んでほしいです。

印象に残った点紹介

死にてえって思ったら筋肉を殺そう

Testosterone氏いわく、「筋トレは自殺未遂に近い行為」なんだとか。

なぜなら、「筋トレは筋肉を殺す気で追い込」むことだから(笑)

この発想、好き。

「自殺したい」「死にたい」「消えたい」こんな思いが出てきたときは、「筋トレ」をすることで自殺未遂をしてみようと思いました。

そう考えると、自殺したいという思いが高ければ高いほど、筋トレに打ち込める気がします。私の自殺願望を筋トレにぶつけてみたいなぁと思わせてくれた考え方でした。

ちなみに、自殺未遂のために筋トレを続けていると、「死にてえ」から「○すぞ!」に変わるんだとかw

手首の代わりに筋線維をカットしろ

Testosterone氏いわく、「手首をきるくらいなら筋トレして筋線維を切れ!」とのこと。

「手首をきるくらいなら筋トレして筋線維を切れ!傷の代わりに筋線維が増えるし、筋肉痛で生きてる実感を得られるし、リストカットが病みつきになってしまう原因の1つであるセロトニン分泌も筋トレで促進できるし「何目指してるの?大丈夫?」と人々に心配して構ってもらえるし…(略)

この発想も大好きです。

Testosterone氏の言葉を聞いていると、「なるほどな、リスカ=筋トレだわ」と思ってしまいました。

リストカット経験はあったのですが、この発想はなかった(笑)

手首を切りたくなったら、筋線維をずたずたにしてやろうと思います。確かに、「繊維を切る」「体を傷つける」って行為は同じですもんね。面白いけど、妙に納得させられる話が多い…。

筋トレで正しい努力が身につく

これまたtestosterone氏いわく、筋トレも「ただがむしゃらにやればいいもんじゃない。間違ったフォームでスクワットしても怪我をする」。だから、筋トレでは「正しい努力」が大切で、筋トレを通して「正しい努力を見極める力」が身につくのだとか。

これまた、なるほど~と言わざるを得なかったです。

筋トレというと、がむしゃらに取り組む的なイメージが強いですが、それはもはや昔のこと。正しい科学的知識を根拠に、正しいフォームで行い、適切な食事・睡眠を大切にするのが現代の筋トレ。

筋トレで身につくのは筋肉だけではなく、正しい努力をする力もです。ほんと筋トレって最高ですね!!!(あれ?testosterone氏に洗脳されてきた??)

終わりに

この本の言いたいことをまとめると「筋トレ最高!」ってことなのですが、そのメッセージの根拠が主観的(Testosterone氏の体験・経験)かつ客観的(久保氏紹介のスポーツ科学)に説明されているのが、とても良い点です。

特に、testosterone氏の発想には笑いあり説得力ありの深い洞察が隠れているように思いました。

みなさんもよかったらぜひ。

※私はKindle版で読みました